「グロースハック(Growth Hack)」や「グロースハッカー(Growth Hacker)」という言葉を聞いたことがありますか?
IT系ビジネスニュースなどを見ている人はよく目にする言葉ではないでしょうか。
私も言葉だけは知っていたものの、正直意味がわかっていませんでした。成長するハッカー?何それ?なんか凄そう!という有り様です。
でもなんか最近やたらよくその単語を聞くので、全く意味を知らないのはちょっと恥ずかしいな…と思い、調べて(と言ってもググっただけですけどね)みました。
今回は「グロースハック」という言葉について初心者にもわかるように説明します。
「グロースハック(Growth Hack)」とは
残念ながら私の大好きなWikipediaには該当する言葉がありませんでした。なので、他のサイトで書かれていた説明を引用します。
製品やサービスを利用するユーザー動向データから得た数値やフィードバックなどを解析し、製品・サービス自体の改善を迅速に繰り返して、マーケティングの課題を解決する手法。
概要としてはなんとなくわかりますが、ちょっと抽象的でイメージがわかないかもしれません。なので、具体的にわかりやすく書かれていた例をご紹介します。
仮にあなたが初期のFacebookのGrowth hackerだとします。
そして、当時のFacebookでは多くのユーザーが登録してくれても、数日経つと全く使ってくれなくなるという課題を抱えているとします。
そこでGrowth Hackerであるあなたは、データを分析した結果、ユーザーが登録した初日に、友達を3人以上つくると、8割のユーザーは継続して利用してくれるというデータを発見しました。
Growth Hackerである貴方が考えるべきは、いかにして登録初日に友達が3人以上できるような仕組みをプロダクト内に組み込めるか。
その方法は、友達のリコメンドだったり色々あるでしょうが、これが基本的はgrowth Hackerの思考と行動です。
これでだいぶイメージできたのではないでしょうか。
つまり、製品やサービスで得られた数値やデータを解析し、すぐに改善方法を検討・実践することであり、それができる人が「グロースハッカー(Growth Hacker)」となるわけです。
疑問:データサイエンティストとグロースハッカーは何が違うの?
グロースハッカーの概要はなんとなくわかりました。ここで私が抱いた疑問はこれ。
「データサイエンティストとグロースハッカーは何が違うの?」ってことです。
データサイエンティストとは
データサイエンティストはこれまたWikipediaに解説はありませんでした。しかし、「データサイエンス」という項目がありました。
データサイエンス(data science)とは、データに関する研究を行う学問である。
データの具体的な内容ではなく、異なる内容や形式を持ったデータに共通する性質、またそれらを扱うための手法の開発に着目する点に特色がある。
使用される手法は多岐にわたり、分野として数学、統計学、計算機科学、情報工学、パターン認識、機械学習、データマイニング、データベース、可視化などと関係する。
データサイエンスの研究者や実践者はデータサイエンティストと呼ばれる。
データサイエンスの応用としては、生物学、医学、工学、社会学、人文科学などが挙げられる。
※データサイエンス – Wikipediaから引用
あ、データサイエンティストの説明もありましたね。要はデータに関する研究や解析をしている人がデータサイエンティストという括りになるみたいです。
同じように疑問を思っている人も
私と同じような疑問を抱いてる人がいらっしゃいました。
@nezuq ビジネスに直結しないこと以外はやらないのがGrowth Hackerかなと、ちょっと思いました(あくまでも主観ですが)。
— TJO (@TJO_datasci) 2013, 5月 30
なるほど。私としてもなんとなくしっくりきました。
ビジネス(≒お金)に繋げるためにデータを解析し、改善策を講じられる人材がグロースハッカーと言えるようです。
グロースハッカーってとんでもない人材なのでは
ここまで調べて思ったこと。
・・・グロースハッカーってめちゃくちゃすごい人材じゃね?
だって、自分でデータ分析して、解決策見出して、課題解決しちゃうわけでしょ?
データサイエンティスト、アナリスト、コンサル、ひょっとしたらプログラマーとかプロマネみたいなことも兼ねてやっちゃって、マーケティング上の課題を次々に解決していく人って・・・とんでもないバケモンですよ、これは。(業界がちと偏り気味なのは許してください)
そりゃそんな人がいたら、企業からすると喉から手が出るほど欲しい人材ですよね。
職業とか肩書に「グロースハッカー」って書いたらめちゃくちゃハクがつくのではないでしょうか。証明するのはなかなかむずかしそうですが。
まとめ
- グロースハッカーはデータ分析して改善を施し、マーケティング課題を次々に解決する人
- データサイエンティストと比べてより課題解決力が必要(だと思う)
- とにかくグロースハッカーは半端無くスゲェ!!
ここまで書いといて恐縮ですが、この記事に書いた考察はあくまで私の主観によるものです。世間一般に必ずこういう認識である、と断定するものではない点にご注意ください。
私もグロースハッカーになってみたいなあ…。
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