一度は見ておくべき!裁判を傍聴して私の知らない世界を垣間見た話

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裁判所

平日に休むことができたので、前々から行きたいと思っていた「裁判の傍聴」に行ってきました。

なぜ裁判傍聴?と思う方もいるかもしれませんが、理由はただ単に「一度も見たことがなく、興味があったから」です。

不謹慎かもしれませんが、私にとっては実に面白く、興味深いものだったのでご紹介したいと思います。

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裁判を傍聴するための予備知識

裁判を傍聴するにあたり、私は全くといって裁判所について知らなかったので、少し調べてみました。

裁判所はどこにある?

当たり前ですが、全国各地にあります。主要な県庁所在地であれば地方裁判所以上のクラスはまずあると思います。

裁判はいつやってるの?

裁判所は役所と同じ扱いなので、基本的に土日祝祭日を除く平日のみ開かれています。あまり遅い時間まではやっていません。

誰が傍聴してもいいの?

裁判傍聴は誰でも自由に参加できます。個人での傍聴であれば、特に予約などは不要です。既に裁判が始まっていても、途中から傍聴席に入ることも可能です。

ただし、世間を賑わせているような重大事件の場合、傍聴する権利が得られる「傍聴券」が事前に配布されることが多いようです。これは抽選なので、抽選から漏れると傍聴できません。

服装はなんでもいいの?

服装は自由です。ですが、危険物などを持っていると追い出される可能性があります。

どんな犯罪の裁判があるのか事前に分かるの?

これは一番気になるところだと思います。私の行った裁判所は、事前にインターネットなどでの告知はなく、当日裁判所の受付?のような場所にファイリングされた裁判一覧(開廷表というそうです)が置かれていて、それで確認するしかありませんでした。同じ内容が各法廷の前にも掲示されています。

ただし、傍聴券の配布についてはインターネットでも告知しているため、そこでごく一部の事案については確認できます。

どういう態度で傍聴すればいいの?

基本的に、傍聴席に大人しく座っていれば問題ありません。私語などが多いと追い出される可能性があります。また、法廷内は写真撮影や録音は禁止です。ただし、メモ書きはOKです。

以上のことを頭に入れて、裁判所に向かいましょう。上記の内容も含め、一度は裁判所のホームページを見ておくことをオススメします。

[browser-shot width=”200″ url=”http://www.courts.go.jp/kengaku/”]裁判所|見学・傍聴案内

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裁判を傍聴してみる

ざっと見たところ、詐欺罪というのはかなり多く裁判が行われているようです。後は、簡易裁判所では損害賠償請求が非常に多かったです。

私が傍聴したのは、詐欺罪と窃盗罪でした。

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事案1:詐欺罪の傍聴

概要

銀行に資金融資をしてもらったが、融資の際に被告人が虚偽の申告をしており、銀行側が被告人AとBの2人を詐欺罪で訴えた。

被告人Aは反社会的勢力、つまり暴力団組員であった。本当のことを銀行に言うと融資してもらえないと考えたため、被告人の知人(被告人B)に虚偽の申告を依頼し、代理で融資金を受け取った。

感想

暴力団組員を初めて生で見ました。ですが、それほど悪人のようには見えませんでした。

今回の事案は、被告人AとBが銀行に対して虚偽の申告をしたという詐欺罪なわけですが、銀行から融資されたお金は滞り無く完済しており、実際の金銭的被害はなにも発生していないというものです。

まだ判決は出ていないと思いますが、執行猶予なしの懲役1年6ヶ月~2年程度の求刑だったと思います。個人的には、結構重い求刑だな…と感じました。

被告人Bについては、知人から懇願されて断れなかったんだとは思いますが、やはり虚偽の申告はダメですよね。でも、被告人Aが暴力団じゃなければもっと違う結果になっていたと思います。

事案2:窃盗罪

概要

被告人Cが空き家に無断侵入し、飲食物を盗んで摂取した疑い。

感想

もうおじいちゃんと言ってもいいような高齢の被告人で、見た目はホームレスのようでした。過去にも同じような罪で服役しており、今回も出所明けで空腹と疲労に耐えかねて及んだ犯行のようでした。

被害金額としては数百円程度ではありますが、過去に複数回同様の罪で捕まっていますし、被告人の答弁を聞いていても全く反省している様子に見えませんでした。検察側も「更生の余地は皆無」と断言していました。

ただ、実際問題、結構な年齢を重ねていて、身寄りもなく、所持金もない場合、どのように生活していけばよいのでしょうか。こういうときに生活保護が支給されるんでしょうか。ですが、被告人に働く意思があまり感じられなかったのが気になります。

全体を通しての感想

私がイメージしていた裁判とは結構違う部分が多かったです。

例えば、ゲームの逆転裁判のような「異議あり!」なんて怒鳴るシーンは一度もありませんでしたし、裁判長が木槌のようなもので机を叩いて「静粛に!」なんてシーンもありませんでした。

議論が白熱すればそうなるのかもしれませんが、検察側も弁護側も冷静なので、感情的になる場面は皆無でした。

ブログにはうまく書けていませんが、被告人の表情を見ていると自分にもいろんな感情が湧いてきます。こんなことになってかわいそうに…と思う人もいれば、こいつは厳罰で対処すべきだ!と思う人もいたり。

罪を認めていれば後は情状酌量でどの程度罪を軽くできるか?にかかってくるので、被告人が演技している部分もあるかもしれませんが。

傍聴を終えて、やはり裁判傍聴してよかった!と思いました。一見平和そうに見える日本でも、大小含めて様々な犯罪が起こっていることを思い知りました。

まとめ

いかがだったでしょうか?もし平日に時間があれば、ぜひ見てみてください。きっと、あなたの知らない世界が待ち受けていますよ。

 

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