ヤンキー先生ってご存じでしょうか。知らない人はWikipediaをどうぞ。
別にこの人のことをどうこういうつもりはありません。ただ、「以前素行不良だった人が更生して一人前の社会人として働いているのは素晴らしい」ってな感じでやたら立派な人扱いされる風潮に強い違和感を感じます。
いやいや、それって以前が悪すぎただけで、ようやく皆と同じスタートラインに立てただけじゃないの??
画像はこちら葛飾区亀有公園前派出所 – Wikipediaより
不良やヤンキーが改心したらやたら褒められる風潮
日本だけなのかどうかはわかりませんが、「昔ヤンチャしてた人が大人になって更生し、一社会人として自立した」というストーリーをやたら賞賛する傾向があるように思えます。
でもそれって冷静に考えたらおかしいですよね。人に迷惑かけてきたヤンキーより、真面目に生きてきた大勢の人のほうが絶対に立派ですから。
これってドラえもんにも当てはまると思うんですよ。普段は横暴で嫌われ者であるジャイアンが、映画なんかの特別編でだけ男気あふれる活躍を見せると「ジャイアンって実はいいやつ」という見方をしてくれるわけです。
TVアニメやマンガでは大抵ロクなことしてないのにですよ?
私の気持ちをこち亀の両津が全て代弁してくれていた
この私の腑に落ちない感情を見事に代弁してくれているものを見つけました。それは週刊少年ジャンプで長期連載中の「こちら葛飾区亀有公園前派出所」というマンガです。通称「こち亀」ですね。
最初、こち亀の該当シーンを掲載していましたが、著作権の侵害に当たるのでやめました。おわびして訂正いたします。
見たい人はググッてみればすぐに出てくると思います。そのシーンが、完全に私の言いたいことを言ってくれちゃってるんですね。
昔と今の落差があればあるほど目にとまりやすい
こういう風潮があるのはきっと「今と昔を比較してその落差があればあるほど目立つ(≒面白い)」からなんだと思います。
子供の頃から真面目で悪く言えば平凡な人生を送ってきた人より、昔は警察沙汰が当たり前のワルだったのに今や政治家や評論家として活躍している…みたいなほうが注目されやすいですもんね。
まとめ
人生に落差があるほうが関心を集めやすい、まあそれはしょうがないとしても、だからってその人をやたら賞賛するのはやっぱり違うよなあ…と思います。真面目に生きてきた人に失礼です。
両津勘吉の言うとおり、「正直者がバカをみる」の手本を示している人を立派な人扱いするのはやめましょうよ。いや、本当に立派な人ならいいんですけど、少なくとも「昔とのギャップの大きさ」で讃えるのは、ね。
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