先日、Appleが毎年主催しているWWDCが開催されましたね。
Appleが今後リリースする製品やソフトウェアについて発表されるという注目のイベントですが、今回は新しい製品についての発表はなく、OS(YosemiteとiOS8)の発表だけでした。アップルファンの皆さんからするとちょっとがっかりしたかもしれませんね。
私は別にアップル製品が好きでも嫌いでもない中立的立場なので、特に驚きもがっかりもありませんでした。
でも気になったものはありました。それは「iOS8」についてです。新機能がいくつか紹介されていましたが、それを見て思ったのが「あれ、それってAndroidはだいぶ前からできてたことだけど、iOSも真似てきたのねー」ってことです。
credit: The Logo Smith via FindCC
iOS8の新機能だけど既にAndroidで実装されてる機能
と言っても、AndroidとiOSの両方を使ってないとわからないと思うので、1つずつご紹介していきましょう。
文字入力アプリ(IME)の解禁
iPhone使ってる人は、文字入力のしにくさや変換精度の馬鹿さにうんざりしている人も多いことでしょう。
iOS8ではついにサードパーティ製の文字入力アプリが使えるようになります。つまり、ATOKやGoogle日本語入力といった、変化精度や素早い操作に定評のあるアプリに置き換えることができるようになるわけです。
アプリ間連携(インテント)
例えば、今見てるWebページをEvernoteにクリップしたり、SNSにシェアしたり、別のブラウザで開きたい…といった場合、既存のiOSだと基本的にその機能をアプリに組み込むか、ブックマークレットといったスクリプトで対応する必要がありました。
Androidはこのアプリ間連携(インテントといいます)が実に優れていて、特別な準備などしなくても、アプリの「共有」メニューから様々なアプリと連携できるんですね。
それがようやくiOSにも解禁されるわけです。
ウィジェット
iOSのホーム画面はカスタマイズ性に乏しく(脱獄すれば別ですが)、アプリとフォルダを配置するくらいしかできませんでした。
Androidはホーム画面のカスタマイズも自由度が高く、アプリ側であらかじめ準備されたウィジェットを配置することで、アプリを起動せずとも各種情報が見れるようになります。
各種情報というのは、例えば、メールの中身だとか、カレンダーの予定とか、Twitterのタイムラインとかですね。
このウィジェットが、iOS8で使えるようになるそうです。でも通知エリアだけという話ですが…。
それだけユーザーにとって便利・快適だとアップルが認めた証拠
Androidユーザーからすると「何を今更…」と思える機能ばかりですが、これがiOS8からは追加されるわけです。
これを見て私が何を言いたいのかというと、「AppleはAndroidの真似してきたなあ(笑)」ではありません(いや、多少はありますw)。
そうではなく「AppleもこのAndroidで当たり前のように出来てた機能が、ユーザーにとって便利で快適なものであるとようやく認めたんだなあ」ってことです。
じゃなければ、Androidの後追いしてまで機能実装したりしないでしょうからね。
他メーカーを研究して完成された正常進化
今回のAppleの一連の発表について「目新しい画期的な機能がなくて面白くない」という意見は多いかと思います。
確かに画期的な機能やサービスはありませんでした。ですが、今回の進化はiOSをヘビーに使いこなしているユーザーほど待ち望んでいた機能なのではないかと思います。
日本では主要3キャリアがiPhoneを取り扱っているため、iPhoneの普及度は半端ありません。圧倒的知名度をもとに獲得したユーザーを今後維持し続けられるかは、端末のスペックよりも「何ができるか」という点にかかっているのではないでしょうか。
そういう意味では、既存ユーザーの不満を解消するという「正常進化」と言える内容で、私は良いと思います。
まとめ
- iOS8はAndroidの便利な機能を盛り込んだOS
- 既存のiPhoneユーザーの満足度が高められる内容
でも本音を言うと、やっぱりAndroidの追っかけだし、Appleらしい革新的サービスも見たかったですね。
今回の発表を聞いても、残念ながら私のAndroid推しという考えは変わりませんでした。だって、同じことAndroidでできるもん。昔から。
そういうわけで、AndroidとiOSで引き続き競い合って欲しいなーと思いつつ、まだAndroid Love生活が続きそうです。
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