皆さんは車を運転していて事故を起こした、あるいは事故に巻き込まれた経験がありますか?
私は自責・他責ともに経験したことがあります。
幸いにして人身事故ではなく軽い事故ですみました。
自分が原因の場合は申し訳ない気持ちでいっぱいで、できる限りのことはしました。
ですが、問題は相手に原因がある場合です。相手が素直に非を認めてくれればよいのですが、そうじゃない人って結構います。
加害者であっても被害者であっても軽くパニック状態なので、口論しても埒が明かないのです。
すぐに警察を呼ぶのはもちろんですが、論より証拠!ということで、普段からドライブレコーダーで記録しておけば、有事の際に役に立ってくれるはずです。
ドライブレコーダーはカー用品店などで売られていますが、何もそこまでしなくても手持ちのスマホをドライブレコーダー代わりに使うことができますよ。
今回は、Androidスマホをドライブレコーダーにするアプリ「アウトガード」をご紹介します。
アウトガードとは
アウトガードは、Androidスマホをドライブレコーダーとして使えるようになるアプリです。
端的に言えば、アプリを起動して車載カメラとして使うことでドライブレコーダーにしちゃうぞ!ってわけです。
有料版もありますが、無料版でも十分使えます。無料版だと、有料版へ誘導するポップアップがちょくちょく表示されるのと、一部機能が制限されているくらいです。
このアプリをしばらく使ってみたのですが、想像以上に使える!と感じました。
使用環境
私がアウトガードを使用した環境は以下のとおりです。
スマホは、auのXperia Z1になります。
ソフトバンクからauへMNPしたよ!SOL23(Xperia Z1)のファーストインプレッション
スマホを固定するのに、以下のスマホ車載ホルダーを利用しました。
固定場所は、よくあるダッシュボードだとどうもきちんと固定されなかったので、運転席側のサイドウインドウに吸盤でペタッと固定しました。
撮影範囲が多少偏る(運転席側からの視点になるので、左右均等の視野にならない)のと、振動によるブレは発生しますが、個人的にはドライブレコーダーとして必要十分な撮影内容になると判断しています。
アウトガードの特徴
走行状況を動画として保存・再生できる
ドライブレコーダーアプリなので当たり前ですが、走行中の状況を録画して保存し、後で再生することができます。
▼録画している画面はこんな感じ。(すみません、画像は全てアプリページのものをお借りしています。本当は自分のを掲載すべきですが、位置情報など微妙なものが多くて。。。まずかったら消します)
方角やスピードメーターが表示されます。スピードメーターが意外と正確で、車の純正メーター+2~3km/hくらいを指していました。
純正スピードメーターは実際の速度よりやや上を示すと聞いたことがあるので、アプリに表示されている速度のほうがリアルに近いのかもしれません。
走行経路が記録できる
走行状況を動画として保存できるのはもちろんですが、GPS情報と連動して地図上に走行経路としても記録されます。
▼保存した動画を再生しているところ。
上側に撮影した動画、下側に地図上に描かれた走行経路が表示されます。
どの時点でどのくらいの速度で走行していたのかが一目でわかります。
保存容量が設定できる
ドライブレコーダーは基本的にずっと撮影・保存し続けるため、放っておくとどんどん端末の容量を圧迫していきます。
容量不足で他のアプリが使えない!なんてことを回避するため、このアウトガードでは閾値を設定してその値を越えると古い動画を自動的に削除することができます。
ネットワーク通信ができなくても使える
今回利用したXperia Z1は、auの音声通話の契約のみで、パケット通信契約はしていません。
つまりネットが使えないという状況でしたが、アウトガードは全く問題なく使うことができました。
さすがにGPSが使えないと無理でしょうけど、おそらくキャリア回線の契約なしでもGPSは使えると思うので大丈夫だと思います(試してないので確証はもてませんが)。
<2016/04/25追記>
GPSナシでも使えるとの情報をいただきました。
Android2.2の頃から使ってます。当時から安定性が高いアプリでした。動画の記録だけならGPSナシでも使えますが速度が計れません。 / “スマホをドライブレコーダーにするAndroidアプリ「アウトガード」は想像以上に実用的…” https://t.co/4NprcU13r6
— ケンち@元写真屋 (@soredou_kenchi) 2016年4月24日
よく考えたら、確かに動画撮るだけなら位置情報なんていらないですね。
電池はそれなりに消費するけど、思ったほどでもない
やはり常にGPSを利用するので、通常よりは電池の減りが早いですが、そんなに懸念するほどでもないです。
Xperia Z1だと30分くらいで7~8パーセント程度の減りでした。
充電しながらだとまた違うのでしょうが、参考までに。
アウトガードの設定
アウトガードを利用するにはいくつか設定をしておかないといけないので、それを説明します。
▼「一般設定」の画面。
最大ビデオ容量…保存する容量を設定します。この設定値を超えると古い動画から削除されていきます。
ちなみに、私の環境では120分程度の録画で3.1GBほどの容量を使用していました。参考までに。
保存場所…動画の保存場所です。
「オートメーション」の項目は使っていませんが、Googleアカウントを登録すれば動画をYoutubeに自動的にアップロードしたりできるみたいです。
▼「録画の設定」画面。
バックグラウンド録画…チェックを入れると、アウトガードで録画しつつ別のアプリ(地図アプリなど)を利用することができるようです。未使用。この機能は有料機能となります。
ビデオ録画のサイクル…1つの動画を何分区切りにするか。5分にすると、5分おきに1ファイルの動画として保存されます。30分走行すれば6つの動画ファイルができるイメージ。
その他のオプション…以下画面のような設定ができます。特にいじっていません。
ちなみに、動画の画質はオートにしています。これはスマホカメラの性能にもよるのでしょうが、近ければ車のナンバーが読み取れる程度にはきれいに撮影できます。
でも夜間や雨の日はちょっと物足りない感じになります。
▼「センサーの設定」画面。
スマートセンサーを使用…よくわかりませんが、事故時の衝撃と走行中の揺れを区別してくれるものなのかな?チェックありで。
衝撃敏感度…どの程度の衝撃で「衝突」として認識されるか。デフォルトのまま。
自動ビデオ回転…特に使っていません。ちなみに、車内に設置するときは横向きにしています。縦にしたときに何か変わってくるのかな?
▼「詳細設定」の「UI設定」「一般設定」画面。
速度の単位…そのままですね。日本ならKmですね。
クイックスタート…アプリを起動すると自動的に録画が開始されます。私はチェックオンで。
画面を明るく維持…これもチェックオン。これをやっとかないと、画面オフまでの時間(Androidの設定で変更できます)が経過すると画面が消えちゃって録画もストップされてしまうので。
ファイル拡張子…3gp、avi、mpg、mpeg、mp4から選べます。とりあえずデフォルトの3gpのままにしています。
余談ですが、mpgとmpegって一緒じゃないの?と思って調べたら、どうも拡張子だけの違いっぽいです。
▼「詳細設定」の「録画の設定」「実験室」画面。
常時録画…チェックオン。チェックオフにすると、多分事故ったとき以外は動画が保存されないようなので。安全運転でもたまーに動画みたいじゃないですか。そうでもない?
衝突の映像保管…事故ったときの動画を保存するかどうか。チェック入れとかないと消えちゃいますよ!
衝突後の録画時間…そのまま。衝突後もこの設定時間の間は録画し続けてくれます。
プレビュー…よくわかりませんがチェックオン。
LEDの点滅…とりあえずオンにしてますが、点滅していないような。
Auto Photo Taking…詳細不明ですが、名前からして自動的に写真を撮ってくれる機能だと思うのでオフ。別に写真は必要ないので。
▼「詳細設定」の「場所」「非常連絡の設定」画面。
GPS衛星を使用…チェックオン。っていうか、これなしでも使えるもんなの?
位置情報の更新サイクル…デフォルトの1秒間隔のままで。
非常連絡先…事故ったときに連絡する先を設定します。連絡くらい自分でしますし、もし連絡できないような重大事故だったら会話もできないので意味ないかと思って。
クイック通話の接続…前述の理由でチェックオフ。
まとめ
というわけで、スマホをドライブレコーダーにしてくれるAndroidアプリ「アウトガード」をご紹介しました。
無料で使えるので、ドライブレコーダー欲しいけどわざわざ専用機を買うのもちょっと…って人は試してみる価値があると思います。
スマホアプリだと録画品質が心配…という人は、ドライブレコーダー専用機を購入するのが一番です。
実際に私が購入したドラレコについてレビューしているので参考にしてみてください。
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