情報リテラシーが低い人は人生を損している。でも当人達はそれを知らないという現実

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タイトルが少々乱暴かもしれませんが、実は以前から私が思っていたことを素直に書くとこうなりました。

多くの情報が凄まじい速度で流れているいわゆる「情報化社会」において、情報リテラシーが低い人はそうでない人に比べて損をしていると感じます。そして本人たちはその事実に気づいていません。

そんなことを感じたのは、最近立て続けにそういうエピソードを耳にしたり、自分が経験したりしたからです。

今回は情報リテラシーの低さがもたらす損害とその考察を書こうと思います。

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情報リテラシーとは

まずは情報リテラシーとは何かを確認しておきましょう。

情報リテラシー(じょうほうリテラシー、information literacy)とは、情報 (information)と識字 (literacy) を合わせた言葉で、情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のことである。「情報活用能力」や「情報活用力」、「情報を使いこなす力」とも表現する。したがって情報リテラシーとは、情報を主体的に選択、収集、活用、編集、発信する能力と同時に、情報機器を使って論理的に考える能力が含まれている。”情報=IT”との連想やインターネットの利用時において情報リテラシーが要求される等の理由から、しばしばコンピューターリテラシーと混同される。しかし、以下に定義されるように、本来必ずしもコンピュータと直結するものではない。

私もどちらかというとコンピュータ寄りの情報活用能力だと認識していましたが、そうではないようです。今回お話するネタはどちらかというと「コンピュータ・リテラシー」に近いのかもしれません。

ですが、情報リテラシーという言葉はコンピュータ・リテラシーを含めた形で一般的には認知されていると思うので、あえて「情報リテラシー」という言葉を使うことにします。

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この考えに至ったエピソード3つ

情報リテラシーの低さがもたらす損害は、以前から少しは頭の中にありました。でもこれを決定的にしたのは身近なところで情報リテラシーの低さが起因する事件(というほどでもないものもありますが…)がいくつか起こったからです。

3つほどそのエピソードを書きます。

楽天の優勝セールが無条件に安いと思い込み、購入している

非常に最近の出来事です。東北楽天ゴールデンイーグルスが優勝しましたね。それに伴い、スポンサーである楽天が優勝記念セールと称して大幅値引きセールを楽天市場で開始しました。

ですが、この実態が実にひどいものでした。通常価格を引き上げて大幅に値引きしているように見せかけているという指摘があちこちで挙がりました。

<参考>優勝セールで不当表示か 楽天、事実関係を調査  :日本経済新聞

冷静に見たら「この割引価格は安くない」という事実に気づきます。実際、ネットでは「Amazonのほうが安い」という声も多数挙がっていました。

しかし、知らない人は知らないものです。私も親族から「車が○○%引き(数字覚えてませんが、60~80%くらいだったと思います)だから、申し込みしといてよ。それと他にも割引してるもので良さげなもの買っといてよ」なんて言われましたが、丁重にお断りしました。

当選者1名ですよ?楽天のトップページなんて何十万人の人が見てると思ってるんですか。そんな目玉商品、絶対当たらないし、それだけのために個人情報渡して悪名高い楽天スパムメールを受け取るのはイヤです。

完全に釣り広告に釣られて他の安くもないモノを買わされるパターンですね。

虚偽の広告という手法は昔からありますが、その広告の妥当性を確かめる手段として現在はインターネットがかなり有効です。なのに、そのインターネット上で騙されてしまう…これは情報リテラシーの低さが起因となった事象なのではないでしょうか。

携帯購入時に異常に高い契約を結んでいる

これまた最近の出来事ですね。auでiPhone買ったらなぜか12万円以上の契約を結ばされた、というのがニュースになっていました。

<参考>【これは酷すぎ】auでiPhoneを買ったら12万円以上の契約!野洲市がKDDIに改善要望 – iPhone Mania

これは販売した側に非があるという意見が大半です。私も大筋でそれは認めますが、それにしても購入者側は無知すぎです。

通信費の説明は販売側が入念に説明する必要があるのはもちろんです。が、「iPadと思ってAQUOS PADを買った」というのは、いくらなんでもモノを知らなさ過ぎでしょう。

自分が何を買うかもよくわからずに何万円もするものを買うもんでしょうか?ウソつかれたんなら同情しますが、それでも予備知識(iPadはこういうものという知識)があったら購入はしなかったはずです。

Twitterで犯罪行為を晒している

これも少し前に世間で大騒ぎになりました。犯罪行為や問題行為を撮影し、面白半分でTwitterで公開したところ、取り返しのつかない事態になってしまったという出来事です。

<参考>Twitterの冷蔵庫に入る画像など炎上投稿まとめ – NAVER まとめ

改めてみると馬鹿過ぎます…。いや、まあ悪ふざけは若気の至りできっと誰でもやると思うんですよ。私も若い頃に似たようなこと全然やってないのか?と言われると、はっきりハイ!とは言えないですし。

でもそれをTwitterで全世界に公開するのは全くもって理解できません。本人たちは全世界に公開されるっていう意識が希薄なんでしょうね。

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本人たちは気づいていない。知らなくても問題ないと思っている

これらのエピソードに共通して言えるのは、「本人たちは気づいていない。知らない。」という点です。いわゆる「情弱(情報弱者)」と呼ばれる人達ですね。価格操作しかり、携帯の契約内容しかり、Twitterの仕組みしかり。

そしてそれを知らなくても問題ないと思っているんですね。今までそうだったから。

これはある程度仕方のないことなんだと思います。これだけ急激に発達したIT社会に対して、情報リテラシー面の教育・浸透が全く追いついていないという現実がありますし。

でもこれからは「知らなかったではすまされない」時代になると思います。いや、もう既になっていると言ってもいいでしょう。現に先のTwitterの件は、犯罪行為を公開された店舗が閉店し、損害賠償請求を検討する段階まできています。

「知らなかったから法律を犯してよい」がまかり通るはずがありません。情報リテラシー領域においても「知らないことが免罪符にはならない」時期にきているんです。

これからの教育に「情報リテラシー」は必須

これに対処するためには、「情報リテラシー」を義務教育として教育課程に組み込む必要があると思います。英語を覚えさせるのもいいですが、優先順位的にはこの情報リテラシーを優先すべきです。

これを知らないと社会に出てから(ひょっとすると出る前から)損害を被る、または知らぬ間に加害者となる可能性が高まっているという意識を全ての人が持つべきです。

別に全員がパソコンやスマホを使いこなせ、というわけではありません。使いこなせないまでも、知っておかないとこれだけの損をする、人を不幸にする、という事実をまずは理解してもらうところからでしょう。そこが理解できれば、きっと自発的に使うようになるはずです。

まとめ

と、ここまで講釈じみた駄文を垂れ流してしました。

私も人のこといえるほど情報リテラシーが高いかと言われるとそんなことはありません。が、情報化社会に取り残されないように情報収集は怠らないようにしているつもりです。

私より若い世代にはぜひ「情報リテラシー」の高い人を目指して欲しいものです。